Before (改善前)

特に光学系の精密部品や外観性が要求される精密部品において、鏡面加工が必要となる場合があります。例えば、番手#1000の砥石にて鏡面研削による仕上げをすることがありますが、鏡面加工が必要な製品のサイズが大きくなればなるほど、研削面が大きくなり目づまりが早く起きてしまい切削性が低下してしまいます。そして、砥石の切削性が下がると、製品の鏡面が出にくくなってしまうため加工時間が伸びてしまいます。

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After (改善後)

鏡面加工は文字通り加工面が鏡のような仕上がりのことを指します。仮に鏡面まで出す必要がない場合は、砥石の番手を下げることで加工時間短縮することができます。特に製品のサイズが大きく、研削面が大きくなってしまう製品は、鏡面加工が必要かどうかを検討し、必要ない場合であれば砥石の番手を下げる(#1000から#600へ下げる等)ことで加工時間を短縮することができます。例えば#600の砥石を使用することで#1000の砥石を使うよりも目づまりが起きにくく、切削性が良いため加工時間を短縮することができます。

POINT(要約)

一般的に鏡面加工を行う際は番手#1000の砥石を用います。しかし、形状や大きさや材質によって加工時間が伸びてしまう場合があるので、製品サイズと形状に合わせて砥石の選定を行うことで最適な加工時間と加工コストを実現することができます。