Before (改善前)

精密ピンなどの丸物部品で径が小さくてかつ公差がある製品の場合、ノギスやマイクロメーターを用いて測定を行います。しかし、ノギスやマイクロメーターによる測定は測定者によって差が出たり、製品にキズが入ったりしてしまうなど様々な問題が発生してしまいます。また、例えばφ1の精密ピンなどの数ものの測定を行う場合、個数が多いため検査にかかる時間が非常に長くなってしまいます。検査時間が長くなることにより、検査コストが上がってしまいます。

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After (改善後)

精密ピンなどの丸物部品の検査を行う場合は、ノギスやマイクロメーターを使用するのではなく専用のゲージを使用することが望ましいです。公差の上限であるゲージを使用することによって、差し込むだけで測定することができ、検査者による測定のブレを無くし製品にキズをつけるリスクも低減させることができます。しかし、ゲージの製作に費用も掛かるため、単品ではなく数物の検査の時に専用ゲージを製作することで正確な測定を行い、検査工数削減することができます。

POINT(要約)

公差が厳しい丸物部品の測定は、その製品の個数によって検査方法を選定することがポイントになります。精密ピンのように数が多い丸物部品であれば、専用の測定ゲージを製作する事で測定工数の削減や正確な測定ができます。一方単品の場合は、測定ゲージ製作にかかるコストと合わないためノギスやマイクロメーターでの測定が適切です。