Before (改善前)
耐摩耗性や耐食性が要求される精密加工部品に対して、ニッケルメッキ等の表面処理を行う場合がありますが、通常、ニッケルメッキのようにメッキ代が5μm~15μmと厚く付く処理はメッキ溜まりが発生しやすい傾向があります。そして、そのメッキ溜まりが発生することで、被メッキ物の角部の寸法が公差はずれになってしまいます。また、公差に乗せるためにメッキ後の追加工が必要になるため、コストが上がってしまいます。
V
After (改善後)
製品の形状によっては、メッキ代の厚いメッキは品質不良の原因となります。そのような場合は、メッキ代の薄い方法で表面処理を行うことで、品質不良を防ぐことができます。例えば、フラッシュメッキであれば、1μm~2μm程度しかメッキが乗らないため、メッキ溜まりが発生しにくいメッキ方法です。製品の仕様上メッキ処理の方法を変えることができる場合には、メッキ処理後の寸法外れや再加工が不要になることで無駄なコストアップを抑えることができます。