ワイヤーカット放電加工を用いて加工ができる材質は、導電性のあるものであればどのような材質でも可能ですが、材質によっては加工面に変化が生じる場合もあります。例えば、鉄系の材料は水仕様のワイヤーカット放電加工での長時間の加工ではサビが発生しますし、超硬材の場合はコバルトの成分が入っているため、水仕様のワイヤーカット放電加工で長時間加工をした場合、水の中にコバルトが溶けだしてしまい、加工面が腐食する原因となります。
従って一般的には腐食が懸念される材質に関しては、油仕様のワイヤーカット放電加工機を用いて加工することになります。
しかし、油仕様は水仕様に比べて加工スピードが遅い・加工液のコストが高いなどの課題があり、すべての加工を油仕様で行うことが大きなコストアップとなってしまいます。
その点、超硬加工.COMでは、穴数が多く長時間ワイヤーカット放電加工に乗せなければならない超硬材の加工品の場合は、油仕様のワイヤーカット放電加工機で加工を行いますが、当社は40年超の超硬加工に対するノウハウを保有しており、水仕様の場合はどれくらいの時間で腐食するかを把握しておりますので、ケースバイケースで油か水かを使い分け、最適な加工方法を選択しています。
超硬加工.COMを運営する㈱キンコーでは、ワイヤーカット放電加工のプロとして、コスト・納期・精度などお客様のご要望に合わせて、最適な加工方法を選択肢ご提供することが可能ですので、お困りの案件がございましたらぜひお声掛けください。
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