ワイヤーカット放電加工には、大きく ①水加工 と ②油加工 の2つがあります。この水と油は加工するワークや製品に求められる特徴によって使い分けられます。
まず、ワイヤーカット放電加工の水加工の特徴は、何と言っても加工スピードが速いことです。通常の機械加工品であれば水加工で十分ワイヤーカットを行うことが可能です。さらに加工液の管理が容易であり、火災の心配がありませんので、非常に扱いやすい方式ということが言えます(穴数が多いなど、加工時間が多くかかるものについては、コストを考慮して水加工を選択する場合が多いです)。
一方、ワイヤーカット放電加工の油加工の特徴は、高精密な加工が可能ということです。加工スピードは水加工には劣ってしまいますが、面粗度を上げることが可能な上、加工精度も高めることができます。また水を使っていないので腐食もありません。
超硬加工.COMを運営する㈱キンコーでは、油加工も水加工も双方の方式のワイヤーカット放電加工機を保有していますので、ご依頼を頂いた際には、そのワークに求められる機能をお聞きできれば、、どちらの方式で行うべきかを提案させて頂きます。
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